la vie est merveilleuse!

ふと思いついたことの徒然をゆっくりと

時効援用

もう10年ほど前に店を倒産させてしまった70歳になる彼は
家も何もかも無くして、今食べるために警備員として道路に立っている。


店がダメになり、家を競売で取られ、残債をなお銀行から督促を受け
店を存続させようと借り入れた資金の返済の督促も受けていた。
4.5畳一間のアパートに住む高齢者には無理な相談。
サービサーからの督促状やら日に何度も来る電話やらに怯えて消耗していた頃、
知り合った。
自殺も考えていたというがどっこい、案外難しい。
生きたいと思うなら、そんなことしなくても良い、と私。


そして、この度、◯◯◯サービサーからの債務を消滅させた。
時効の援用。
破産同様、借金を返済せずに住む方法として知られている。
個人で5年、法人で10年を超え
時効を主張するとその時点で債務は消滅する。
その間、裁判を起こされていない、債務の存在を承認していない、など
いくつかの条件はあるが、逃げ得できるという社会的弱者の使えるシステム。
以前にも書いたが
親とか親戚とか友人とかの個人から借りたものは必ず返してほしい。
調査能力もない個人が、全くの善意で貸しているのだから
それを裏切るのは人ではない。
が、金融会社からの債務は返済不能になったら、仕方がないよね、
と思っている。
それは金融会社は、一部は回収不能になることをあらかじめ想定して貸しているから。
想定内。
そしてそれは全体の中ではごくわずかの事故だから。
だから銀等金融機関は駅前に大きなビルを保有できる、笑
貸して利益を得るには、回収不能というリスクは当然のことだ。
そのための事前調査であり、たくさんの書類提出であり、それを含めた金利であろう。
返せなくなったのは、そちらの読み違え。
そうならないようにあらゆる調査をしたんでしょ。
あらゆる書類を提出させて審査をしたんでしょ。
そして、儲かると思って貸したんでしょ。
知り合いが、あなたの苦境を知って工面してくれたものとは別物と思ってもいい。
だから、そのために自分の人生を終わりにはしないで。
彼には残りの生を享受して欲しい。


法はあなたを守る。


今日のブランチ
大きな海老のパスタ、ブロッコリーソース
カプレーゼ
ポテトのポタージュ
コーヒーはエチオピアモカ
フルーツはパイナップル


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