la vie est merveilleuse!

ふと思いついたことの徒然をゆっくりと

抗い

3年ほど前、彼氏さんとお付き合いを始めた頃。
時々数人の同世代の女性で集まって女子会と称して
カフェでお茶をして雑談をしている。
そこで、私のおつきあいについて
してるの、してないの、が話題になった、笑
えーーっ!!
まだ、女として見てくれるの?
とみんなが驚いた。(そうだよねえ)


彼女達は、自身をいわゆる女としては見られなくなっているのだろう。
そして、もう女としてなんて見られっこない、と思っているのだろう。
物理的に押し寄せる様々の身体的変化に加えて
周囲からの常識という圧が彼女達から女性という性を押し出そうとする。
その呪縛から抜け出すには相当な精神力が必要だ。
私も身の内で葛藤を繰り返す。


ファッション誌では、年齢に見合った服、というものを特集する。
年齢に見合ったメイク、というものを特集する。
この年齢でこの服は痛い、とか、痛い女に見られないコーデ、とかを特集する。
年齢に見合っていない服装や行動に対する罵倒の言葉のまあたくさんあること、笑
知ってます?
全部拾い集めると、絶対鬱になる。


抗う。


ブラウンのアイシャドウを瞼に乗せ
ブラックのアイライナーを引く。
最後にダークレッドの紅をさす。
化粧をした自分のこの顔が好きだから。
自分の好きな顔にメイクをして、自分の好きな服を着る。


老いによる外見の変化に、どうしてこんなにもなんとかしなくちゃ、って思うのだろう。
シミを取る、皺を取る、たるみをリフトアップする云々
化粧品会社、整形外科のCMが日々煽ってくる。
なぜそんなにも嫌わなくちゃならないの?
ただの自然な外見の変化を、醜い変化、忌むべき変化、とどうして思うのだろう。


年のわりに若いとか老けているとか、なんて
赤ん坊の歩き始めが早いとか言葉が早い、とかと同様
取るに足らないことなんじゃないの?


生まれた瞬間から始まり死ぬことで完結して、人という時間が終わる。
若い時期だけが美しく、老いは醜悪と決めたくない、と抗ってみる。
年を重ねるに応じて豊かな人間性身につけるべく研鑽してきたかどうか、
年齢に準拠した内面を育んできたかどうかに、むしろ価値を置きたい。
だからこそその知恵が蓄積されていくのだから
老いるって、本当は素敵なことと思いたい。
フランソワーズモレシャン女史の
老いることが楽しみ、と言い切ったカッコ良さ。
世界最高齢のモデルのカルメンデロリフィチェ女史は
91歳でヌード撮影をし、92歳の現在でも恋をしている、と言う。
恋には心も体も含まれるのは当たり前じゃない、と。


彼女達の考えに共感をしつつ
鏡に映る顔の額の皺と口元のほうれい線をそっと伸ばしてみる、
これがなかったらなかなかいい女なんだけどなあ・・・
なんだ、一番コマーシャリズムに毒されているのは、私じゃないか、笑
これは元々DNAに組み込まれているのだろうか
後天的に会得してしまった私の思い込みだろうか。
頑張れ、私。


・・・・・でも、この下着をつけるのは、無理です、😅

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