la vie est merveilleuse!

ふと思いついたことの徒然をゆっくりと

100万円

2年くらい前だったか、ブログにも書いたけれど
一緒にお茶に行ったり、ランチしたりとしていた友達が
事業と病気で倒れた両親の介護のことで行き詰まり、倒れようとしていた。
私は、私の大切な大切な友達のために力になりたいと思った。
待ち合わせの喫茶店で、封筒に入れた帯封のついたままの100万円を渡した。
今の自分には返済能力がないから、と固辞されたが
貸すのではないから。それより早くしまってね、笑
貸すのではないから借用書も領収書も無し。
110万円以下だから贈与税もかからないわよ、笑


もちろん、私にとっても少ない額のお金ではない。
でも今必要としているのは私ではないのだ。
私の手元で眠っているお金を
必要とされているならその人が使った方が良い、と思ったから。
眠っているだけじゃお金じゃなくて、ただの紙切れ。
お前達、お金としての役割を果たして来い、と。


すみません、ありがとうございます、と
目から涙が溢れてきていた。
綺麗な涙。
見惚れてしまった、笑
どうぞ、使って、とハンカチを渡した。



先日、会いたいと言ってきたので久しぶりのお茶。
気にされると嫌だし、向こうも会いにくかろう、と少し距離を置いてきた2年間。
決算書を見せられた。
利益が出ていた。
小さな会社だから、大きくはないが。
あれだけでも助かったようだ。
絶望しかけたあの時の顔が、明るくなっている。
あの時の綺麗な涙の見物料だけでも元はとった、笑
もう少し待ってください、と頭を下げるので
貸したのではないから無理に考えないで、
私が、必要とするときに、もしできたら回してね、
今は私は必要でない。
戻ってきても、ただの紙切れに戻るだけ。


金は天下の回り物
情けは人の為ならず
ってね。


こういうことができるのも
今まで出会った人達のおかげ、なんて言うと綺麗事、😅
仕事で私もいろんな人に助けてもらった。
彼等は私の仕事に対する対価を払っただけと言うと身も蓋もないが、
その仕事を、他の人ではなく、私にさせてくれたのは彼等。
危ない橋もたくさん渡りましたけど、笑
総じて楽しく仕事ができて、今の暮らしができているなら、上々の人生。
おまけに健康。
大好きな彼もいる。
これ以上何も望むことはない、って
つましいなあ、私、笑


あ、一つだけ。
残された望みは、健康なうちに、痛みもなく、ある日突然死ぬこと。
もちろん、誰にも看取られずに。
ベストは、土に帰るまで誰にも発見されないこと。
もういつでも良いですよ。

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