la vie est merveilleuse!

ふと思いついたことの徒然をゆっくりと

逝去されました

家の向かいの一人暮らしの女性が逝去されました。
89歳でした。


2年前に90歳のお連れ合いを突然の死で亡くされ、
以来大きなお家にお一人暮らし。
たまに立ち話をする程度でお付き合いというほどのものはなかった。


お連れ合いは、夕食時にいきなり食卓に突っ伏して亡くなった、という。
パトカーが2台、救急車が1台、消防自動車が1台
家の前に泊まり、騒がしかったので、外に出て行って知った。
家で亡くなったので、物々しいのだろう。
翌々日、訪ねて来られた。
お騒がせして、と。
死因は老衰によるものらしい、という説明だった。


越してこられたのは5年ほど前。
狭山市からいきなり主人にこんな田舎に連れてこられた、
とお会いするたびに愚痴を言っていた。
誰も知り合いなんていないし、免許を持っていないからもう不便で不便で。
確かに、最寄りのコンビニまで歩いて10分程度。
駅そばのスーパーマーケットまでは歩くと30分は優にかかる。
町営のミニバスは1時間半に1本。4時にはなくなる。
車の運転ができないと、不便。
外出は、いつもお連れ合いの運転する車でされていた。


お連れ合いが亡くなられてからは
知り合いがいないからずっと家にいるの、と言うので
麻雀を覚えませんか、と水を向けたがとんと興味を示さない。
もう88歳になるから無理よお、と。
で、今度お店がお休みの時、お茶でも飲みに行きましょうかと言ってみたら
着ていくものがないもの
あなたみたいにおしゃれな服なんて持ってない、と言う。
確かに、カフェより、とげ抜き地蔵商店街あたりの方がしっくり来そう、
あ、ごめんなさい😅
大丈夫よ、近くのお店だし、普段着で。
そう、じゃあ行ってみようかしら、とようやく少し前向き発言。
それが1年ほど前。


機会がなかった、
というより、声をかける気にならなかった。


たまに、お店に出かけるために外に出ると
小走りで寄ってきて、話しかけてくるのだが
お隣の奥さん、感じ悪いのよ、とか
犬の散歩する人がここにおしっこをかけて行くの。
散歩なんてやめてほしいわよねえ。
前は狭山市に住んでいたからこんな田舎は性に合わない、
主人に無理矢理連れてこられた、
(何十回も聞いてますけど、😅)
こんな調子では、お茶しに行って、楽しく過ごせるのだろうか、と不安になる。


これ、頂き物だけど食べてね、と
小さなお煎餅2−3枚をティッシュに無造作に包んだものを手渡す。
(これからお店なんですけど)


一番困ったのは、
申し訳ないのだけど、臭いが・・・( ;  ; )
お風呂に入っていないのか、お洋服の管理が行き届かないのか、
鼻をつまみたくなる臭いがする。


こんなちょっとした違和感が蓄積されていて
声をかけるのを躊躇っていた。


そして聞いた訃報。


私はなんということをしていたのか。
今、後悔している。

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