la vie est merveilleuse!

ふと思いついたことの徒然をゆっくりと

高齢者お立ち寄り所

今、埼玉県の片田舎で小さな雀荘を経営している。
雀荘、と言っても
カフェだったが、風俗営業の免許を取らなければならなかったので
雀荘で登録しただけ。
実態は常連さんが数人集うだけの健康麻雀の店である。
健康麻雀は、お金を賭けない、タバコを吸わない、お酒を飲まないをモットーに
それまで、ギャンブルだった麻雀を日の当たる場所に出してきた。
井手洋介さんが提唱者だったか。


9年ほど前、暇つぶしに何かしたくて、
立ち寄ったカフェのオーナーからいきなり、ここやらないか、と誘われて😅
カフェを譲られ、スタートしたものの、お客さんなんか来るはずもなく、笑
日に3人ー5人来れば良い方。
暇なので、店の片隅に手積みの雀卓をおいて麻雀ができるようにした。
店主である私の趣味である。
昔取った杵柄とばかり、麻雀好きな方々が来るようになり、遊んでいた。
女性も何人か、ここで教えて、今では立派な麻雀打ちになった人もいる。
ある時
82歳の男性が、リューマチの症状が進行して、指が思うように曲がらなくなり
牌を積むことが難しくなった。
残念だけど、もうできない、と寂しそうに言う彼は週に2回、必ず来ていた。
じゃあ、と電動の中古の雀卓を買った。
手積み卓は2万円弱で買えたが、中古とは言えアモスの点棒表示のついた、程度の良い卓。
35万円ほど、笑
これならできるでしょ、と見せた時の彼の嬉しそうな顔。
他の皆さんも、
男子は、おー、雀荘みたいだ、って言うし、
女子は、雀荘に行ったことはないけれど、楽ねえ、って大喜び。


で、一応警察に問い合わせた。
高齢者の集会所みたいな感じで、集まって賭けない麻雀をやっているが許可は必要か、と。
警察では判断ができず、公安本部に問い合わせて、結果、必要です、と言われた。
えーー、杓子定規だなあ、年寄りが集まって暇つぶしでゲームするだけなのに。
ブーブー文句を言った、笑
おいさき短い年金暮らしの老人たちが集まって賭けないでゲームを楽しんでいるだけなのに
って、こんな時だけ老人という弱者を前面に出す😅
それに申請が各種書類やら図面やらで面倒なので
行政書士頼むとまた15万円くらいかかるのに、笑
お巡りさんも、そうですよねえ、と申し訳なさそう。
それに、許可をとると、カフェだけの利用、つまり他の業種の店ができなくなる。
何せ、風俗店だから。
かと言って隠れてやるのは嫌だし、何か通報でもされるとみんなに迷惑がかかる。
諦めて、雀卓をもう1卓買って、カフェやめて雀荘にしてしまえ、笑
雀卓用の椅子を8個、サイドテーブルも8個、といろいろ買い揃えて許可申請して
晴れて雀荘の誕生。そして5年目を迎えた。
1日4時間で1500円。
毎日は卓が立たず、週に3日ー4日。
生活保護の高齢者には、他の人には内緒だけど、時々無料で呼んであげている。
理由がある。
4人いないと卓が立たないのに、3人しか集まらない時があって
そんな時、彼を呼ぶと喜んで来てくれるから、店のメンバーさんみたいなもの。


投下資本に対して、売上が見込めてるのか、って?
ないない、笑 
毎月赤字で、数万円ずつだが補填している。
でも、どこかに遊びに行ってもお金は使う。
出勤するところができて、みんなと他愛もないお喋りができて
遊びに行ってるようなものだから、同じことだ。


一人暮らしの高齢者が
ここに来ることが楽しい、と言ってくれるのが1番の報酬。
奇遇ねえ、私もなのよ、笑
ふらっと気軽に遊びに来られる場所って、けっこう大事なんだなあ、と
つくづく思う今日この頃です、笑

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