la vie est merveilleuse!

ふと思いついたことの徒然をゆっくりと

Rー18指定 敬語の距離

さて、R-18指定、笑
数日前に書いたブログだけれど
この内容って公開してもよいのだろうか、と考えあぐねていた。
今改めて、
書いちゃったから、えいや、って。笑



少し前の話。


軽い疲労感と甘美な余韻の中で目を閉じて横になっていた。
とくんとくんと少し早く波打つ心臓の音。


   そなたの胸は海のよう
   おおらかにこそ打ちあぐる
           by中原中也「みちこ」


なんていう詩句が脳裏に浮かんでいたっけ。


会社に戻るために浴室でシャワーを浴びていた彼が
ふっとドアから顔を出して、
一緒にお風呂に入りませんか、と言ってきた。
ホテルの狭い部屋なので、ドアの向こうはバスルーム。
うん、はいる、(いかん、声が華やいでいる、笑)
そう応えて、シーツを手繰り寄せ体に巻いて、
ベッドから降りてバスルームに向かった。


湯船の中で、足を折って体につけて座っている彼氏さんの前で
軽く体を洗って、空いている横に入る。
同じように足を組んで、並んで座る。(体育座り、笑)
何をするでもなく、話すでもなく、そのまましばらく二人並んでお湯に浸かる。
その沈黙が気にならない関係であることは嬉しい。


やがて、ざっと浴槽から出て、彼が目の前に立った。
私(自分のことを私、って言うんですよ、笑)腰が横に張っていて大きいので
服を買う時に、腰の寸法に合わせて買うんですよ。
体育会系の大学卒業までプロゴルファーを目指していたスポーツマンの彼氏さん。
スポーツをやる人ってよく腰が大きいって聞くけれど、と言って目を向ける私。
そんなふうには感じない。
むしろ均整の取れた、よく発達した筋肉のついた男性の身体だ。
広く盛り上がる大胸筋をもつ胸
くっきりとした6pac、ではないが、割れた腹筋。
まだお腹は出ていない、52歳、笑
ピンと張った大腿直筋が綺麗な腿。
総じて引き締まったスポーツをやっていた筋肉質の身体。
不埒なことに、見惚れてしまった、笑
ついさっきまでこの身体が私の上にあり、下にあったことを思うと
全身が熱くなる。感覚が蘇る。充足感に浸る。


じゃ、先に出ます、と言って浴室から出て行った。


ふと湧き上がる寂しさ。
そう、ずっと敬語。
それが私には二人の距離感を表しているようで、寂しい。
付き合い始めて3年半になるが、
さん付けで名前を呼ばれ、敬語を使って話される。


以前、さん付けなんだあ、と冗談めかして言ったら
ダメなんですよ、ずっと体育会系だったので
先輩というか目上の方には敬語、って叩き込まれているから。


私は先輩か、笑
こんな時まで敬語、と思ってしまうほどにいつも敬語、笑
24年の歳の差が生み出す距離感。
これを飛び越えることがどんなに難しいか。
それが、彼の敬語使いであり、私の中に潜む自虐に現れる、二人の距離感。
名状し難い関係性。


この距離は縮まることはないのだろうか。
距離を忘れるほどに溺れることはないのだろうか。


そうか、
私は彼の存在によって得られる、恋をしている時の高揚感、幸福感を楽しめば良い。
それだけの話だ。
都合の良い関係。
以前、こう言ったら、言い方、って笑われたっけ。


アラエイティだって、恋はする。
好きな人は好き。
谷崎潤一郎だって川端康成だって高齢者の恋を題材にした小説を書いている。
ただ性が主体の男性目線で、且つ卑屈な感じがするのが嫌だ。
もうちょっと綺麗に書いてよー、笑



今会いたい





前回のブログに書いた薔薇柄のカーテン

×

非ログインユーザーとして返信する