la vie est merveilleuse!

ふと思いついたことの徒然をゆっくりと

運転ができなくなる日

私の家は、千数百戸の戸建が並ぶ一団の大きな団地にある。
各家は山の南側を切り崩して開発した坂道に雛壇状に配置されている。
地盤は固いので、地震には強い。
南面傾斜の良い面、
全戸陽当たりは抜群に良い。
今頃のような寒い季節でも、晴れた日の昼間は暖房が不要になるほど。
区画も一区画60坪前後あり、
東京に多かった狭い区画の建売りを見慣れた私には広く感じられた、
ほとんどが幅員5−6mと広く舗装された道路で
家々が碁盤の目状に整然と配置された街並みは緑も多く、閑静な住宅街といったところ。
価格は不当ではないかと思うほどに、安い。その理由は後記するが。
そのせいか若いご家族も多いので、昼間働きに出ているせいか、本当に閑静。
高齢者は家に篭るし、で、昼間でも人通りはほとんど無い。
人がいるのは朝夕の犬の散歩の時くらいかなあ。


南面傾斜の別の面。
風を真正面からもろに受けるので、文字通りの風当たりは強い。
台風でなくてもいろいろな物が飛んできて、庭に転がっていることがある、笑


さて、安く評価されている理由と思われる点。
駅から徒歩40ー50分と遠い上に、町営のバスが1日に数本しかないので、
移動はまあ不便。
各戸、車はマスト、かな。
知り合った方に所在地を言うと、不便でしょう、と必ず言われる。
ほっといてくれない?😅
なに人の家にケチつけちゃってくれてるのよ。
こんな田舎町では、東京ほど駅周辺に商店は集中していないから
駅に近い利点なんかさほどないわよ。
15分から20分に1本しか電車のこない不便な駅のくせして、と悪態をつく、笑
さらに、
私のいた東京では、3分から4分に1本だったわよ。


駅前は閑散としている。
どこの店も広い駐車場を用意して、駅とは無関係に点在している。
にもかかわらず、駅から遠い=不便、という無意味な評判、と
私は元気よく吹聴している。


が、
確かに、実は、感じてはいる。
駅からの距離の不安ではなく
この、車が足である街で、車の運転ができなくなったらどうしよう、と。
先日、タクシーに乗る機会があって、聞いてみたら
やはり、利用されている方は多いらしく、よく呼ばれます、と言っていた。


やがて、そう遠くはない将来、
必ず来る、運転ができなくなる日。
車の運転ができなくなったら、とふと考える時はある。
この家も含めて住環境の良さは気に入っている。
しかし、車の移動ができなくなってもここに住み続けることができるだろうか。
便利なところに転居して、また作り直すだけの体力気力は、まだあるだろうか。


こんな田舎では、免許返納って、切実な問題なのよ。


数年前に免許を返納したご近所さんは、
バスの時間に合わせれば大丈夫、と言っている。
そう、生活のリズムを見直せば良いのだ。


1時間に1本にも満たないバス。4時にはもう最終便のバス😅
急ぎの場合はタクシー利用。
大きい荷物は通販頼み。
ウーバーイーツは走ってないけど、最悪、出前はある。
あとは家で楽しむこと。
そうか、それで
この辺は庭いじりや家庭菜園に没頭される方が多いのか・・・かな。




そんな不安を、心の一角に宿しつつ
それでも日々の享楽に身を任せている。
キリギリス派、な私。
元来計画性のない奴、なので、笑
さて、今日は誰を誘って、どこに何を食べに行こうかなあ。


こんな良いお天気の日。

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