la vie est merveilleuse!

ふと思いついたことの徒然をゆっくりと

ナンパ

私の住むところは、1300戸ほどの戸建が並ぶ一団の住宅街
駅から遠いのに、公営バス1本しか足がない。
それも1時間に1本あるかないか。
先日今にも雨が降り出しそうな寒い午後
バス停の前に年配の女性が一人、バスを待っていた。
車で通りかかった私は、駅でよかったら送りますよ、と声をかけた。
ナンパ、である、笑
たまに、やります。
雨が降りそうですし、どうぞ、と。
彼女は暫時躊躇したが、すみません、と言いながら乗ってきた。
駅までは車で7分、通い慣れた道。
やはり雨が降ってきた。バスはまだ来ない。
世間話などしながら程なく着いた。


たまに思う。
これは、して良かったのかどうか。
万一事故など起こしたら取り返しがつかない。
人に対してする行為は、親切心であったとしても、時として難しい。


実は、私は、こんな親切を山のように受けて生きてきた。
バス停で待っていると、車が停まって送ってくれる。
道で、お茶でも、と声をかけられ
お茶よりお寿司が、とか、フレンチが、と希望を述べては
その都度ご馳走してもらった。
お腹がいっぱいの時は、チョコレートパフェ、とか、笑


初めてツアーで行ったパリでは、自由行動の時に
なかなか来ないタクシーを待つ私に
ここの乗り場はなかなかこないよ、
この先の乗り場に言った方が良い、と親切に声をかけてくれたフランス人男性。
お礼を言って、一旦は別れた後、再び、どこまで行くの?と戻ってきてくれて、
結局、パリ中を車で案内してもらうことになった、笑
トゥールジャルダンでディナーまで、wao!
彼の秀逸な一言。
さて、どこへ行きたい?と尋ねられ
地図を忘れた、と慌てる私に彼はこう言った。
ここにパリジャン、という地図があるじゃないか、と。
爆笑。


危険と隣り合わせ?
でも、みんな良い人ばかりだったんだもん、笑


私は、人に親切にするのは、親切にする側が心地良いから、と思っている。
だから、親切にしてもらっても感謝はするが、臆す事はない。
受ける時は、基本、断らない。
私とお茶できるのよ、と、笑
そして、私も、できることはしたいと思う。
してあげたい、のではなく、結果喜んでくれると自分が嬉しいから。
自分のためにする。


仏教には
お布施をさせていただいてありがとうございます、という考えがある。



残念なことに
最近は道で声をかけられない。
年齢の壁?笑
馬鹿だなあ、こんな良い女を見逃すとは。

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