年甲斐もなく

2023/01/29 12:03

今日も呆れるほどに良い日和。
スズメ達は庭で忙しなく用意した餌を啄む。

年甲斐もなく。いい年をして。
年齢に比して不相応と思われる行動。
これは誰が決めたものでもない。
長い間に、共通認識であるかのように流布し、人を諌める。
年齢にあった服装、年齢にあった行動、年齢にあった分別、等々
それは、ある部分までは、正しい。
しかし、それを全ての範疇にまで広げて従わせてしまうことは如何なものか。
断固、抗議する。

確かに私の中にも時折、いい年をして、という言葉がふと浮かんでしまうことがある。
したいことをすると思ってはいるくせに、
自分で年甲斐もない、と思われる行動をする時、別にいいでしょ、と
自分に言い訳をしてしまう。情けないなあ、笑
人は、あなたが思うほど、あなたのことなんか気にしてない。
25歳も年下の彼、なんて、本当に年甲斐もない、
すみませんね、と軽く自慢、笑
年甲斐もなく恋をする。
年甲斐もなく夜遊びする
年甲斐もなく派手に化粧する。
年甲斐もなくキャピキャピ。
年甲斐もなく・・・
見ず知らずの人の謗りなんてどうでも良い。
第一、実際そう思われているかどうかなんてわからない。
案外自分で勝手に枠を作っているのかも知れなくてよ、笑

上手に歳を重ねていますよ。そこに私は魅力を感じます。
そう言ってくれた彼の言葉だけを拠り所にして。

なりたい自分になる。

朝起きて、鏡の前に立つ。
私の顔は、どちらかと言うと各パーツが小さい。
目ただない地味顔。
ファンデーションを塗り、ブラウンのアイシャドウを瞼の上に置く。
これだけで、眠そうだった目がはっきりと主張する。
ブラックのアイライナーを引く。アーモンドアイに。
顔が華やぐ。
昔、初めての化粧をしてくれた資生堂の化粧部員さんが
私のその変わりように、へえ、と小さく驚いたのを覚えている。
化粧映えする顔。私の好きな顔。
ホットカーラーを外す。
荒めにブラシでざっと髪を梳かす。肩までの髪の全体に大きなウェーブを出す。
イメージは、昔のハリウッド女優さん、笑
今日は鮮やかで綺麗なブルーのニットにライトグレーのマキシのタイトスカート。
このブルーに合わせて、濃いめのピンクの口紅した。
額に刻まれたしわと垂れた頬には目を瞑ろう、ついでにほうれい線にも。笑
コートは僅かに紫の入ったグレーのリアルフォックスのショートコート
ふわふわで柔らかな手触りが大好き。