la vie est merveilleuse!

ふと思いついたことの徒然をゆっくりと

競売物件

2階のベッドルームは東南角部屋なので
今日も明るい朝日の中で目覚める。
ウォーキンクロゼットにしてある西側の部屋に比べると
朝の室温が断然暖かい。


我が家は築後11年になる。
私は10年前に築1年の中古で購入したという競落した。
水回りの交換やら内装に手入れをしても、まだ市販で買うより安い。
不動産屋は不動産を当たり前の値段では買わない習性がある、笑
築1年で売りに出される?
それも競売で。
若い男性の一人暮らしで、時折ご両親が来ていたそうな。
ローン破綻であろう。でも1年で、とは。
どんなご事情があったのか。
競売にかかる前に打つ手は無かったのだろうか。
その時知り合えていたら、と余計なことを。


若い方が、家賃を払うのと遜色ないし、財産になるから、と言われて
住宅ローンを組んで、家を買う。
住宅ローンの歴史は意外と浅く、それまではほぼ現金取引だったので
お金持ちしか買えなかった。
だから貸家も多かった。
大家といえば親も同然、店子といえば子も同然、
と言われたのはそれなりの財力があり、店子の面倒を見てくれたから。
それを、商売になる、と販路獲得のために
不動産屋と金融屋が考え出したのが、住宅ローン。
いわゆる庶民に借金を背負わせる方法。
確かに買うハードルは低くなり、いろんな人が買えるようになった。
でも、これ、数千万円の借金を背負う、ということですよ。
月々いくらですよ、家賃と一緒ですよ、っていう甘言。
その収入が永遠に続く保証はないのですよ。
買うと同時に、家の価値は2−3割は下がる、と業界では言われていた。
払えなくなったら売れば良い、とはその通りですが
差額が払えるかどうか
売れるかどうか
精神的にはかなり追い込まれてしまう。
その土壇場に立ち会ってきて、強い人弱い人、いろいろ見てきた。
買うメリット、借りるメリット。
ご自分のライフスタイルと合わせてよく考えてほしい。
さんざん売ってきた私が言うのもなんですが、笑
もしも、もしも、ですが今まさに土壇場にいる方、ご相談に乗れるかもしれません。
どうぞ変なことは考えないでくださいね。
たかが借金。へ、である。


さて、ここは
そこそこネームバリューのあるJ建設で建てた注文住宅。
家は一人か二人暮らし用と思えるほどの小さな建物。
普通建て売り住宅なら、容積率いっぱいに建てるところ。
そして、やはり注文住宅。
材料にとても良いものを使っている。防音もしっかりしている。
フローリングといい、ドアといい上質である。
玄関ドアなどは安っぽいアルミと違い、どっしりした1枚板を使っている。
この小さな家には不似合いなほどだが、家に風格が出ている。
屋根も本格的なスペイン瓦を使っていて、
壁の濃い目の黄色と相まって南欧風の洒落た外観である。
椰子の木が似合いそう。
建て売りとは異なり、全てが規格外なので結構お金がかかっただろう。
それなのに1年しか住めなかった、とは。
そして競売にかけられてしまうとは。
まあ、建主さんのご事情はともかく、おかげ様で快適に過ごせている。


ただ
周り階段が少しキツくなってきた。
平家にすべきだったかなあ、笑


さすがに10年を超えて、北側外壁の


あちこちにカビが出て黒ずみ始めている。
外回りの塗装業者さんがしょっちゅう来る。
塗り直せばあと何十年と持ちますよ。
でも、私が持たないのでね、笑
という笑い話。


今日のブランチ
菜の花とベーコンと海鮮のパスタ
ポルペッテとお野菜のソテー
ポテトサラダ
あまりん苺
コーヒーはエチオピア
春を感じ始めると使いたくなるレディカーライル



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